1732年に、黒島と新城島の百姓たちが強制的に野底村に移住させられました。その移住者の中のマーペーという娘が、移住により黒島に残った恋人と引き裂かれたことにより、恋人を思い、野底岳に登りましたが、於茂登岳にさえぎられて黒島を見ることもできないことに絶望して、山頂で石に変わったという伝説が語り継がれています。その為、野底岳は「野底マーペー」とも呼ばれています。明治時代には「ヌスクマヤーヒイ山」とも呼ばれていたようです。
歩くことがあまり得意ではない人でも、頂上までの近道を選べば15分ほどで到着するのでオススメです。(近道の為の入り口に標識があるそうですが、見過ごしやすいようなので気を付けてください。)林道の途中には展望台もあり、ここからの野底岳もまた綺麗なので、登山前の休憩などを兼ねて立ち寄るのも良いかもれません。また、登山をしていると、天然記念物のセマルハコガメやカンムリワシ、シロハラクイナなどの珍しい動物と遭遇できるかもしれません。